翻訳者たちの声『新型コロナウイルスと闘った、韓国・大邱の医療従事者たち』に寄せて

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『新型コロナウイルスと闘った、韓国・大邱の医療従事者たち』は、大規模な集団感染が発生し一時は都市封鎖もささやかれた韓国第3の都市・大邱で、医療従事者が見た生々しい当時の現場の様子、患者たちの横顔、医療従事者としての使命感と感染への恐怖の狭間で揺れる思い、これから来る第二波に向けての提言などが綴られています。

⇒ PDF版はコチラから

 

この本の翻訳に携わった翻訳者たちからの声を集めました。

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医療従事者は、高性能マスクで皮膚を傷め、酸欠になりながら、サウナのように熱い防護服に閉じ込められたまま、患者に取り付けられた医療機器の音に全神経を集中させている。その環境は我々の想像を越えていた。だから読んでほしい。(渡辺 麻土香)

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コロナ患者の診察中に感染し命を落とした医師、防護服内の暑さと息苦しさで吐き気を催しながらも奮闘する看護師、最善を尽くしても救えなかった命を前に無力感にさいなまれる医療従事者。最前線の声をぜひ聴いてください(牧野美加)

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初めて防護服を着た時の怖さは、防護服が私を守ってくれるのだという安堵感に変わった。不安なまま始まった仕事は、もっと不安そうな患者さんたちを目の前にして、勇気と責任感に変わった。家族も友もいる、素顔の医療従事者たちの声です。(今関理絵)

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韓国の医療従事者も新型ウイルスに恐れ、増えていく患者と提供できる医療資源とのバランスに悩み、不安になった。「現場に立った自分たち」を自らの言葉で伝えなければならないと考えた医療従事者の想い、それを形にする大邱の人々のパワーを丸ごと共有したい。(斉田麻衣子)

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