ハン・ガン作家が2024年のノーベル文学賞を受賞しました。
選考委員会は「ハン・ガン氏の力強く詩的な散文体の文章は歴史的な心の傷と向き合いつつ、人間のもろさをあらわにしている。彼女はすべての作品を通して、心と体や、生と死の関係についてユニークな意識を持っていてそれゆえに、彼女の詩的で実験的な文体は現代の散文文学における革新的存在といえる」と選考理由を語っています。
クオンの「新しい韓国の文学」シリーズは、ハン・ガン作家の『菜食主義者』(きむ ふな訳)から始まりました。この作品は2016年にブッカー国際賞にも輝いています。
ほかにも、『少年が来る』(井手俊作訳)、『そっと静かに』(古川綾子訳)、『引き出しに夕方をしまっておいた』(きむ ふな、斎藤真理子訳)の邦訳がクオンから出ています。
今回の受賞を機に、一人でも多くの方がハン・ガン作家の作品と出会っていただけることを願っています。