第一詩集『あなたの名前を煎じて数日間食べた』が16万部、第二詩集『僕たちが一緒に梅雨を見るかもしれません』が約10万部と、韓国の読者たちから圧倒的な共感を寄せられている詩人パク・ジュンさん。
このたび初の邦訳書『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』がクオンから刊行されました。
旅と生活の中からつむがれた、哀悼と悲しみ、愛情と慰めに満ちた散文と詩が収められた本書は、韓国ではすでに36刷を重ねているベストセラーです。
日本語版の刊行を記念して、パク・ジュンさんが日本各地を旅しながら、同世代の歌人・詩人たちとのトークイベントを行います。
ぜひお近くの会場で、オンラインで、韓国と日本の詩のことばの世界をともに旅してみませんか。
『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』パク・ジュン著、趙倫子訳
ためし読み|著者による朗読音声
パク・ジュン ポエトリーツアー詳細
*いずれのイベントも通訳付きです
|8月1日(水)19:00~20:30
本のあるところajiro(福岡)
パク・ジュン(詩人)×石松 佳(詩人)対談
「アンニョン、言葉たち」
読む人の隣にそっと寄り添ってくれるようなパク・ジュンさんの言葉たち。
そして対談相手の石松佳さんの第一詩集『針葉樹林』は、自然を題材にしながら、透明度の高い詩の言葉で読者を未知の世界にいざないます。
お二人はともに1980年代前半生まれ。
韓国と日本、同世代に生まれた詩人はそれぞれ何を考え、何を読者に手渡そうとしているのか。貴重な対談をぜひお楽しみください。
会場:本のあるところajiro(福岡県福岡市天神3-6-8-1B)
参加方法:会場参加/ライブ配信
チケット:会場1650円(学割1100円) オンライン1100円
配信方法:YouTube(1か月アーカイブ付)
お申込:①会場参加チケット(1か月アーカイブ付)*学割はこちらから
②配信視聴チケット(1か月アーカイブ付)
|8月3日(土)18:00~19:30
CHEKCCORI(東京)
パク・ジュン(詩人)× 柴田 葵(歌人)対談
「사랑(サラン)、愛、ラブ」
東京での対談イベントのお相手は、歌集『母の愛、僕のラブ』の著者 柴田葵さん。
詩と短歌、韓国語と日本語といった違いがあっても、日々の生活でふれる、さまざまなかたちの”愛”が感じられる、パク・ジュンさんと柴田葵さんの作品たち。そのモチーフを対話の糸口にお話いただきます。
お二人の対談から、詩や短歌の面白さ、奥深さを感じてみませんか?
会場:CHEKCCORI(東京都千代田区神田神保町1-7-3 三光堂ビル3階)
参加方法:会場参加/ライブ配信(どちらも1か月のアーカイブ付)
チケット:1650円
配信方法:Zoom meeting
お申込:会場参加・配信共にこちらから
|8月4日(日)15:00~16:30
大阪韓国文化院(大阪)
韓日ポエトリー対談
パク・ジュン(詩人)× 岡野大嗣(歌人)
モデレーター:江南亜美子(書評家)
ポエトリーツアー最終日は歌集『たやすみなさい』『サイレンと犀』の著者 岡野大嗣さんとの対談です。
書評家 江南亜美子さんをモデレーターとして迎え、パク・ジュンさんと岡野大嗣さんお二人の作品の紹介や、その作品を通じてみる日本と韓国の今について語り合います。
会場:大阪韓国文化院 ヌリホール(大阪府大阪市北区中崎2-4-2 4階)
参加方法:会場参加
チケット:無料 ※事前申込・抽選制(申込締切:7月21日)
お申込:こちらから
登壇者プロフィール
|パク・ジュン
詩人。1983年ソウル生まれ。2008年『実践文学』にて作品を発表し、詩人としてデビューした。初邦訳となる散文集『泣いたって変わることは何もないだろうけれど』(趙倫子・訳/クオン)のほか、詩集に『あなたの名前を煎じて数日間食べた』、『私たちが一緒に梅雨を見られるかもしれません』、絵本に『私たちはアンニョン』、散文集に『季節の散文』がある。申東曄文学賞、今日の若い芸術家賞、片雲文学賞、朴在森文学賞などを受賞。創作活動以外にも、ラジオDJや、映画出演など幅広く活躍している。
|石松佳(いしまつ・けい)
1984年大分県生、現在福岡市在住。2019年第57回現代詩手帖賞受賞。2021年第71回H氏賞受賞。同年第57回福岡県詩人賞受賞、2022年第46回福岡市文化賞受賞。第一詩集『針葉樹林』(思潮社)。23人の詩人がコロナ禍に日記形式で綴った空気の叙事詩『空気の日記』(書肆侃侃房)に参加。詩的メディア「鯨々」同人。2014年から詩の合評会「福岡詩話会」を主催し、文学の可能性を追求する。
|柴田葵(しばた・あおい)
1982年生まれ、東京都在住。現代短歌の歌人、ライター。慶應義塾大学文学部人文社会学科卒業。第2回石井僚一短歌賞次席。第1回笹井宏之賞大賞受賞。単著に歌集『母の愛、僕のラブ』(書肆侃侃房)。公募ガイド社WEBサイト「Koubo」にて「あなたとよむ短歌」連載中。
|岡野大嗣(おかの・だいじ)
歌人。1980年大阪府生まれ。単著に『うれしい近況』(太田出版)、『音楽』(ナナロク社)、『たやすみなさい』『サイレンと犀』(ともに書肆侃侃房)、共著に『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』『今日は誰にも愛されたかった』。がんサバイバー当事者による、闘病の不安に寄り添う短歌集『黒い雲と白い雲との境目にグレーではない光が見える』を監修。連載にMeets Regional「レッツ短歌!」。2023年度 NHK Eテレ「NHK短歌」選者。2024年8月に『うたたねの地図 百年の夏休み』(実業之日本社)を刊行。
|江南亜美子(えなみ・あみこ)
書評家、京都芸術大学准教授。1975年大阪府生まれ。おもに日本の純文学と翻訳文芸に関し、新聞、文芸誌、女性誌などの媒体で、数多くのレビューや評論を手がける。韓国文学関連としては、『完全版 韓国・フェミニズム・日本』(河出書房新社)、『韓国文学ガイドブック』(p-vine)などに寄稿。共著に『きっとあなたは、あの本が好き。』(立東舎)、『韓国文学を旅する60章』(明石書店)など。
主催・後援
主催:株式会社クオン(8月1日、3日)、駐大阪韓国文化院(8月4日)
共催:書肆侃侃房
後援:韓国文学翻訳院