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さまざまなジャンルのK-BOOKをテーマ本に開かれている「チェッコリ読書会」。次回のテーマ本はキム・ヨンス著『ニューヨーク製菓店』です📚
そこで今回は、この本がクオンの「韓国文学ショートショートシリーズ」から出るまでのビハインドストーリーをご紹介します。

■2021年に新泉社・駿河台出版社・クオンの３社でキム・ヨンスさんを紹介するリーフレット「K-BOOK Review & Interview キム・ヨンス」を作成しました。
書評やインタビュー記事、年譜に加え、日本の読者へのメッセージが載せられたらいいねと寄稿をお願いしたところ、2005年に日本でトークイベントを行った時のことが書かれていました。

国際交流基金の招きでイベントが開催された当時、キム・ヨンスさんの邦訳書はまだありませんでした。
それでも、参加者はキム・ヨンスさんの話に熱心に耳を傾け、事前資料として渡されていた「ニューヨーク製菓店」の感想をヨンスさんに語り掛けてくれたそうです。

「私の故郷にもニューヨーク製菓店のような小さなパン屋さんがありました」
「よその国の話とは思えませんでした」

その時の言葉が著者キム・ヨンスさんにとっても大きな力になった、と結ばれていました。
この寄稿文を読んで、この「ニューヨーク製菓店」を広く読めるようにしたい！ということになり、2005年のイベント時にこの作品を訳しイベントツアーにも帯同していた崔真碩さんの翻訳で急遽刊行が決まりました。

そして刊行前にSNSで読者モニターさんを募集したところ、予想をはるかに超えるご応募が！　ほとんどの方がキム・ヨンスさんの小説を読むのは初めてということでしたが、PR資料に一部しか掲載できないのが残念なほど心のこもった感想をいただきました。
ご自分にとっての＜ニューヨーク製菓店＞的存在について書かれていることも多く、この小説の大事なテーマである＜灯り＞の輪が広がっていくようでした。

先に挙げたリーフレットのなかで、キム・ヨンスさんはこんなメッセージを寄せてくれました。
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「世の中を台無しにするのは一人の力でも十分だが、よりよい世の中に変えるためには多くの人たちが協力しなければならない。誰が、なぜ、このように世の中を作ったのか分からないが、これは幸いなことでもある。互いに手を取り合うだけでも世の中はもっと良くなるという意味だから。協力は互いに好意から、そしてその好意はささやかな関心から始まる。
関心は世の中を変える第一段階だ」

「作家は書き、読者は読むことを通じて互いに協力し合う。それが作家と読者がこの世をより良い場所にする方法だ。それゆえ、皆さんがより多くの本を開いてくださることで、より良い世界が作られていくことを期待している」

――「K-BOOK Review & Interview キム・ヨンス」収「作家の言葉」より
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もしキム・ヨンスという作家に、「ニューヨーク製菓店」という小説にささやかな関心を持ってくださったら、この作品を手に取っていただければ嬉しいです。
そしてご都合が合えばぜひ、読書会でこの作品について自由に話してみませんか？

■「チェッコリ読書クラブ」
日　時：2025年2月26日（水）19: 00～20: 30
参加費：イベト参加券1,200円（税込）
定　員：会場（チェッコリ）20名
モデレーター：竹田信弥（双子のライオン堂）
※お申し込みはチェッコリまで
https://chekccori250226.peatix.com/

#韓国文学 #読書会 #本好きさんとつながりたい

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