朴景利著『土地』完訳チーム 第2回 イ・ヒゴン賞を受賞

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2026年6月29日午後、ソウル市中区の新韓銀行本店にて「第2回イ・ヒゴン賞」授賞式(主催:李熙建韓日交流財団)が 開催され、朴景利の大河小説『土地』を世界で初めて完訳した『土地』日本語完訳チーム(翻訳家 吉川凪、同 清水知佐子、 クオン代表 金承福)が受賞しました。

李熙建韓日交流財団と新韓銀行の設立者である故李熙建会長の名を関した「イ・ヒゴン賞」は、学術・文化・経済交流などの分野において、日韓両国間の交流活性化に優れた貢献や業績を残した者(法人、団体を含む)に与えられます。

このたび受賞した『土地』日本語完訳チームは韓国コンテンツ専門出版社クオンと翻訳者を中心に構成されるチームであり、 『土地』 全20巻の完訳を10年間(2014年~2024年)かけて成し遂げました。

 

『土地』は、韓国近現代の激動の時代を生きる人々の暮らしと、民族の歴史・文化・精神を描いた、韓国文学を代表する作品です。今回の完訳は、単なる言語の移し替えにとどまらず、韓国の歴史と精神を日本の読者へ深く伝えた意義ある文化交流の成果として高く評価されています。

作品の歴史性と臨場感を忠実に伝えるため、完訳チームは平沙里(ピョンサリ)をはじめ、間島(カンド)、龍井(ヨンジョン)、ハルビン、ウラジオストックなど、『土地』の主要な舞台を訪れて、作品に描かれた時代背景や地域の文化を丁寧に邦訳に反映させました。こうした取り組みは、日本の読者が韓国への理解を深める助けとなり、文学を通じて両国を結ぶ貴重な文化の架け橋となったと評価されています。

『土地』日本語完訳チーム はこれまでにも、第43回世宗文化賞大統領表彰(2024年)、第79回毎日出版文化賞(2025年)を受賞するなど、日韓両国で高く評価されています。今回の受賞は、『土地』の完訳が文学的な成果であると同時に、日本と韓国とが互いをより深く理解し、信頼を育む文化交流の模範的な事例であることを改めて示すものとなりました。

 

■「イ・ヒゴン賞」について

「金融報国」の理念のもと、大韓民国の経済発展と日韓両国の信頼構築のために生涯を捧げた故・李熙健名誉会長の志を顕彰するために創設されました。
在日韓国人実業家として活躍した李熙健名誉会長は、経済分野のみならず、文化・教育・人材育成にも深い関心を寄せ、日韓両国の友好促進に大きく貢献しました。

李熙健賞は、その精神を受け継ぎ、学術・文化・経済・教育など幅広い分野において日韓両国の交流と友好の増進に貢献した個人・団体を顕彰・奨励するために設けられた賞です。単なる功労賞にとどまらず、日韓交流の価値と意義を次世代へ継承し、持続可能な友好協力の基盤を築くことを目的としています。

第2回 イ・ヒゴン賞受賞
・吉川凪(翻訳家)
・清水知佐子(翻訳家)
・金承福(株式会社クオン 代表取締役)

『土地』日本語完訳チーム 主な受賞歴
・2024年 第43回世宗文化賞大統領表彰
・2025年 第79回毎日出版文化賞
・2026年 第2回イ・ヒゴン賞