4巻、5巻同時刊行!

19世紀末から20世紀半ばまでの朝鮮半島、中国東北部(旧満州)、そして日本を舞台に描いた大河小説『土地』全20巻。
平沙里を舞台とした第一部が完結し、間島に舞台を移して第二部スタート!

【4巻あらすじ】
4%e5%b7%bb-2崔参判家の実権を握った趙俊九は、法外な小作料を取り立てるなど、その横暴さは目に余るものとなった。日露戦争に勝利した日本が朝鮮の主権を侵食し、日本の有力者につながる俊九の勢いは増すばかりだ。
崔参判家の跡取り娘の西姫は、俊九に反撃できない鬱憤から吉祥、鳳順にしばしば八つ当たりする。鳳順は吉祥への思いを募らせるが、吉祥はその思いを受け入れられない。幼い頃から固い絆で結ばれていた三人の間には、微妙な亀裂が広がる。
祖国存亡の危機に重なる西姫の窮状に、彼女を支えてきた人たちは俊九に反旗を翻した。追われる身となった彼らと共に、西姫は新天地を目指す覚悟を決める。

【5巻あらすじ】
5%e5%b7%bb-2第二部に入った物語の舞台は朝鮮から豆満江を越えた満州の地、間島だ。
趙俊九の支配から逃れて移住した西姫は、この地で商売をする月仙の叔父・孔の助力を得て財を成していた。
奪われた崔参判家の土地と財産を取り戻すことだけを考える西姫と、平沙里から同行してきた吉祥、龍らの間には微妙な距離が生まれる。幼い頃から続く李相鉉との愛憎も、西姫にとっては自らを奮い立たせる力の源となった。利己的な愛ゆえに孤独感にさいなまれる西姫は結婚相手を決めようとしていたが、それすらもまた、自分の目指すところに向かうための手段でしかないのか。

2017-11-25 (土)

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